腸重積
腸重積とは
腸重積(ちょうじゅうせき)とは、腸の一部(主に小腸の終わり部分=回腸)が隣接する腸(大腸側)の中に望遠鏡のようにはまり込んでしまう病気です。
これによって腸が詰まったり(閉塞)、はまり込んだ部分の血流が悪くなって腸がダメージを受ける緊急疾患です。
特に乳幼児(生後3ヶ月〜2歳頃、特に6ヶ月〜1歳前後)でよく見られ、突然の激しい腹痛(機嫌の波)、嘔吐、粘血便(イチゴジャム様)が特徴的です。
放置すると腸が壊死する恐れがあるため、迅速な治療(高圧浣腸による整復)が必要で、小児救急の代表的な病気のひとつです。男の子にやや多い傾向があります。
主な原因
9割以上が特発性(はっきりした原因不明)とされています。
風邪やウイルス感染(ロタウイルス、アデノウイルスなど)の後に起こりやすいです。
腸のリンパ組織(Peyer板)が腫れて大きくなり、そこがきっかけになって腸がはまり込むと考えられています。
典型的な症状(3大徴候)
- 間欠的な激しい腹痛(一番大事なサイン)
突然激しく泣き叫ぶ → 15〜30分くらいで一旦落ち着く → また激しく泣く…を繰り返します。
言葉を話せない子は急に不機嫌になったり、膝を曲げて縮こまる姿勢になったりする事もあります。 - 嘔吐(吐き気・嘔吐)
最初は胃の内容物、進行すると胆汁(濃緑色)が混じることもあります。 - 血便(イチゴジャム状便・粘血便)
赤っぽいイチゴジャムのようなねばねばした便が出ます。
これは遅れて出てくることが多いです。
その他
ぐったりする、機嫌が悪く、顔色が悪い、等
これら3つが全部揃うことは実際には少なく、特に初期は「間欠的な激しい泣き・不機嫌」だけというケースが非常に多いです。
診断
腹部超音波検査が最も有用(現在は第一選択)です。
レントゲン、空気浣腸時の透視、診断困難な場合はCTを実施する事もあります。
治療
非観血的整復(高圧浣腸) → 8〜9割はこれで治ります
方法
肛門から空気・造影剤・生理食塩水等を入れて圧力をかけ、超音波やX線でリアルタイムに確認しながら、はまり込んだ腸を押し戻します。
発症から24時間以内(特に12〜18時間以内)だと成功率が非常に高い(80〜95%程度)です。
手術が必要になるケース
- 高圧浣腸で戻らない
- 発症から長時間経過している(24時間以上)
- 腸が壊死している疑いがある
- 再発を繰り返す、原因となる腫瘍などがある場合
整復後は1〜2日入院して再発がないか観察します。
(再発率は約5〜10%程度で、特に整復直後48時間以内が多いです)
一番大事なポイント
元気だった子が突然激しく泣き出して、間欠的に繰り返す場合は 腸重積を強く疑います。
「いつもと違う泣き方」「何かおかしい」と感じたら、早めに小児科・小児外科・夜間救急を受診しましょう。
所在地
〒601-8303
京都市南区吉祥院西ノ庄西中町12
吉祥院ウェルビーイングテラス3F
※スーパー「マンダイ」の向かい
休診日
水曜・日曜・祝日
駐車場・駐輪場
専用の駐車場・駐輪場がございます
(2時間まで無料)
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平日の午後2時~午後3時までの1時間は予防接種やアレルギー・便秘・夜尿等の非感染者の方の優先枠としています。午後診察でお急ぎの場合はお電話で御相談ください。