過敏性腸症候群
過敏性腸症候群とは
過敏性腸症候群(IBS)は、検査で異常所見がないにもかかわらず、慢性的に腹痛や下痢、便秘等が続く疾患です。
原因はストレス、不安、疲労などの精神的要因や、脳腸相関の異常による腸運動・感覚異常です。
下痢型、便秘型、混合型、ガス型に分類され、生活の質(QOL)に強く影響するため、適切な診断・治療が必要です。

原因
腸の運動や感覚が過敏になり、腹痛や腹部不快感、便秘・下痢・膨満感・ガスなど多様な症状が繰り返し現れます。
小児では学童期~思春期(6~18歳)に多く、ストレスや心理的要因の影響を受けやすいです。
診断基準(Rome IV等)では週1回以上の腹痛が3ヶ月以上続き、排便との関連や便形状・頻度の変化が認められる場合に診断されます。
明確な原因は不明ですが、以下の要因が関与していると言われています。
- 腸の運動異常:収縮が過剰・不規則
- 腸の過敏性:通常の刺激で異常反応
- ストレス・心理要因(不安・抑うつ等)
- 脳腸相関異常:脳と腸の情報伝達不調
- 腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう:腸内フローラ)の乱れ
- 食事:特定の食品(乳製品・脂質・炭酸飲料等)
- 遺伝要因(家族歴)
症状
主な症状は腹痛や腹部の不快感であり、特に食後やストレスを感じているときに現れやすい傾向があります。これらの症状は排便後に改善するケースが多いです。
便秘(硬い便や排便困難)、下痢(軟便や水様便)がみられることがあり、両者が交互に現れる場合もあります。また、腹部膨満感やガスがたまりやすいことも特徴です。
小児特有の特徴
小児では、これらの症状によって学校への遅刻や欠席が増え、不登校など日常生活に支障が及ぶ場合が少なくありません。
症状のタイプ
症状のタイプには以下があり、それぞれ便の状態や頻度が異なります。過敏性腸症候群は生活全般に大きな影響を与える慢性疾患です。
- 下痢型(IBS-D)
- 便秘型(IBS-C)
- 混合型(IBS-M)
- 分類不能型(IBS-U)
診断
問診・症状評価(Rome IV等)を基礎に診断します。他疾患(炎症性腸疾患・感染症等)除外のため血液・便検査、内視鏡検査が必要な場合があります。
特に小児では、夜間腹痛・発熱・体重減少・血便などの警告サインがあれば注意深く鑑別を行います。
治療
生活習慣の改善
食物繊維調整(便秘型は増量、下痢型は控えめ)、乳製品・脂質制限、低FODMAP食の試行といった食事習慣を見直しましょう。
また、十分な水分摂取、適度な運動、睡眠を中心とした生活リズムの安定を心がけましょう。
心理的アプローチ
リラクゼーション、カウンセリング、認知行動療法等のストレス管理をしましょう。
学校や家庭でのストレス軽減やトイレ環境改善も大切です。
薬物療法(医師指示)
便秘型にはラクツロース・ポリエチレングリコール、下痢型にはロペラミド(小児は慎重使用)、腹痛には抗コリン薬・鎮痛剤等を用います。整腸剤(プロバイオティクス)も考慮されます。
必要に応じて漢方薬が使われる場合もあります。小児は薬物を最小限にし、生活や心理的支援を優先します。
注意点
症状持続、警告サイン(血便・体重減・発熱等)時は小児科・専門医受診が必要です。
自己判断で食事制限・薬使用は避け、家族や学校と連携してストレス軽減に努めてください。
予防・管理・予後
ストレス管理(例:リラックス時間、趣味、カウンセリング)、食事日記による症状分析、定期的受診により症状コントロールが可能です。
慢性経過を辿る場合が多いですが、成長や生活改善で症状軽減することもあり、成人期まで持続する場合もあります。
所在地
〒601-8303
京都市南区吉祥院西ノ庄西中町12
吉祥院ウェルビーイングテラス3F
休診日
水曜・日曜・祝日
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